会長挨拶

第10回日本サルコペニア・フレイル学会大会
大会長 堀江 重郎
(順天堂大学大学院 医学研究科 泌尿器外科学 教授)
この度2023年11月4日(土)・5日(日)に第10回日本サルコペニア・フレイル学会大会をお茶の水ソラシティカンファレンスセンター(東京都・千代田区)において開催することとなりました。私は泌尿器科医ですが、泌尿器科の「泌」は分泌の泌で、主にテストステロンの分泌とその異常を泌尿器科医は担当しております。テストステロンは男性、そして閉経後女性の骨と筋肉を維持することはよく知られています。テストステロンの分泌は必ずしも加齢により低下するわけではありませんが、社会参画や運動量、体組成の影響を受けます。そしてテストステロンの低下はメタボリック症候群や認知症、うつのリスクであり、まさにフレイル・サルコペニアの予防、治療に重要なホルモンです。そこで第10回のテーマは『Muscle in Motion!』としました。筋肉という臓器の生理、病理、薬理が最近さらに明らかになってきました。筋肉のwellbeingについて、医師、歯科医師、保健師、薬剤師、理学療法士、栄養士、健康運動指導士、基礎研究者などサルコペニア・フレイルに関わる様々な分野の方々が最新の技術や情報を共有・交流し、この分野の発展に寄与することを目的としております。
3年に及んだ新型コロナウイルス感染症も漸く終息へと向かっております。演題の応募ならびに、大会へのご参加を心よりお待ちしております。